不安感と鬱症状

東京も梅がほころび、だいぶ春めいてきました。ある40代の女性(1568)からのご相談です。正月くらいからめまい、動悸や血の気が引く感じがあり、不眠状態、鬱症状に苛まれご来店になりました。すでに他の医療機関漢方薬はお飲みになっていましたが、症状は芳しくないご様子です。


今までの症状の経緯や生活のご様子、体質など伺い、処方を組み合わせお飲み頂きました。一週間後には動悸、めまいが改善し状態は快方に向かっているように思われました。しかしご本人にしてみれば良くなっていることよりも、辛いことにばかりにとらわれて、気が焦っているようすです。


悩みのない人などいません。限られた時間内ですが重荷を分かち合い、物事に前向きに取り組む気持ちになったようです。その後同じ漢方薬を継続中ですがある程度不安が解消されて、鬱症状も気にならなくなったようです。一切を漢方薬で治すと言うよりも、心の在りようも大事だと思わされました。

十字屋平蔵の四方山話

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