ある膵臓癌の患者さん

1年以上も闘病生活を続け今は末期だといいます。すでに病院での治療もせん方尽きた状況でした。
夜の微熱、酸素吸入をしながら腹水も溜まりドレインチューブが外せない状態でもありました。
食事は取れておりましたが息子さんの話ではかなり厳しいご様子。
なんとかこのチューブが外れれば自宅に帰れるのにと・・・。




早速漢方薬を煎じ薬で調合、ご自宅で煎じた後病院へ持参して頂きました。
一週間、二週間と日を追うごとに水も出なくなり退院の日を迎えました。
「漢方が効いたようです!」と。ホッとされたことでしょう。


しかしその後、力及ばず亡くなってしまいました。息子さんが自転車で
ご来店くださり、ありがとうございましたと涙ながらにご報告下さいました。
こんな時なんと声をかけて差し上げればよいのか・・・残念です。



病院が少なく医師の往診が日常的だった昔は、患者さんは家で亡くなるのが
当たり前でしたが今は8割以上が病院で死を迎えるといいます。

漢方薬で何でも良くなるわけではありません。
漢方の及ばぬことままあれど捨てがたしです。
これからもベストを尽くして取り組みます!!